正しい姿勢とは?(構造的を知れば間違えない)|町田駅から徒歩3分つるまる整体
正しい姿勢とは。
と聞かれて答えられる方は医療系の人か、筋肉ガチ勢か、姿勢を学んだ事がある方ぐらいです。
それぐらいに詳しく姿勢について知っている人は少ないです。
そして「自ら勉強して姿勢を良くしよう」という方は、ほとんどいないぐらいに調べることすら考えつきません。
そのために、巷にあふれる姿勢についての情報は「楽して改善」「すぐよくなる」などの表面上のものばかりです。
今回は姿勢について、表面上ではない構造的なところを書いていきます。
■この記事をオススメする方
・姿勢をよくしたいけど、どうしたらいいのかわからない
・正しい知識を知って間違いなく改善を目指したい
・楽に変わるといったものは一切ありませんので、地道に頑張れる方
・元に戻りにくい方法を知りたい
では始めて行きます!
■姿勢とは
そもそも姿勢が悪くなるのは、いくつかの原因があります。
1,悪い癖を覚えてしまった
2,支えられる筋力が足りていない
3,骨格など人体にどこかしらの問題が出ている
4,先天性
5,事故などによる後天性のもの
このうち改善が見込めるものは1~3、改善が難しいものは3~6になります。
順に説明していきます。
1,悪い癖を覚えてしまった
足を組む、片足重心、運動などによる偏った動き、親の影響など、様々なものが挙げられます。
癖を覚えてしまったのなら、癖を上書きするだけで改善できるので、正しい知識をもとに自分の状態を正確に把握する必要があります。
2,支えられる筋力が足りていない
姿勢を支えるのは骨格だけではなく、筋肉も必要になってきます。短時間はいい姿勢になれても、長時間になると出来なくなる方はコレに当たる可能性があります。
姿勢を支えるための体幹の筋肉を使えるようになる必要があります。
3,骨格など人体になにかしらの問題が出ている
問題の出かたにより、改善が見込めるor難しいか、が変わってきます。
難しい
→骨の変形(先天的なもの(側弯など)、事故などによる外傷による変形、骨自体が曲がってるO脚、ストレートネック、加齢による変形、など)、椎間板のすり減り(加齢や長期的負担によるもの)、他
改善が見込める
→上記以外が可能性あり
4,先天性
先天的に骨やじん帯、神経、筋肉に問題がある場合、姿勢にかかわるものは、多少の改善見込みは見られても、一般的な改善は難しいです。
5,事故などによる後天性のもの
3の難しいに該当
ここに入れませんが、加齢もかかわってきます。
この場合は、若いころの姿勢も影響がある為。改善する方もいれば、難しい方もいるので、一概にはまとめられませんので、今回は割愛します。(気になる方は、まずは整形外科の先生などにご相談ください)
つるまる整体で姿勢を改善された最高齢は75歳の方です。50代の方でも手遅れの方もいるぐらいです。
■正しい姿勢の為の解剖学
横から見た人間の頭から仙骨までの写真です。
首7個、背中12個、腰5個の骨(椎骨)から背骨は形成されています。
前から見ればまっすぐなのですが、横から見た際は弯曲があるのが特徴的です。これが無いと曲げたり伸ばしたりなどの動作が出来ず、歩く、走るなどで起こる衝撃も吸収することが出来ません。それぐらいに大事なものです。
バランスとすると、耳から脚の付け根を線で引くとまっすぐになり、体が正しい姿勢になります。
この時の弯曲が↓
首→軽度前弯(反る)
背中→後湾(丸まる)
腰→前弯(反る)
↓この状態が骨格的に自然
■よくある勘違い
※上記の写真と弯曲の状態を覚えた状態で考えてみてください。
・猫背にならないように、やりがちなのが胸を張って姿勢を正そうとする
・反り腰にならないように腰を丸める
・天井から吊り下げられている感覚になるように、骨をまっすぐするようなイメージで立つ
・胸を張って見た目をよくする
すべての動きが自然な骨格の状態に反しているのがお分かりいただけるでしょうか。
反しているという事は体にとっては「違和感」や「無理」している状態。
姿勢を良くしようとして、
・反している状態を長く続けようとしても続けられなかった
・意識しているのに姿勢が改善しない
・やっていると体に不調が出てくる
こういったことが起こるのは、正しい構造を知らずに無意識にカラダに無理を強いているせいで出ているのです。
■骨だけでは立つことも出来ない
ここまでは骨格についてを書いてきましたが、人間は骨だけで体を支えることは出来ません。
骨だけで支えることが出来るのであれば、筋肉やじん帯などのものは一切不要なはずです。
次に書いていくのは、体を動かすためだけじゃない筋肉の働きについてです。
■筋肉と姿勢の結びつき
筋肉の中でもここで大事になるのが、俗に言う体幹に当たる筋肉です。
腕などは筋肉はしっかりつけていけば、重いものを持ち上げたりすることが出来ますよね。
もちろん体幹も筋肉なので、つけていけば重いものを持つ際に体を支える力が増加する(カラダがブレにくくなる)。という認識をまずはもっていてください。
その認識がある中で問題です。
Q,体幹は筋トレしていけば体を支える力が増えていくため、姿勢も筋肉増加とともにどう変わっていくでしょうか?
A,姿勢は良くなっていきます。
ですが正しい姿勢かは別、そして普段から姿勢が良い状態でキープできるかも別。
一見胸を張った正しい姿勢に見えますが、先ほども書きましたが胸を張る姿勢は体に負担がかかる姿勢で、骨格的には不自然な状態です。
もちろんすべてが悪いとは言い切れませんが、すべてが正しいとも判断できないのです。
そして、筋トレしている方達に猫背はいないというわけでもありません。
コレについては、体を使う癖にかかわってきますので、こちらをご確認ください。
■体幹を姿勢に結びつけるためには
筋トレ≠姿勢が良くなる
コレについて書きましたが、筋トレが不必要というわけではありません。
大事なのは「体幹を姿勢を正すこと」に結びつけること。
それについて書いていく前に、前提を一つ付け加えます。
前提
姿勢を正すだけなら、筋トレやその場の意識だけでも出来る。
・本当に欲しい正しい姿勢
1.日常的に良い状態をキープできる(長時間できること)
2.無意識でもキープ可能
3.体を動かす際に柔軟に動ける
意識すればできるよー。という、筋トレでつけた筋肉よりも普段からじみーに使える筋肉の方が、姿勢を正すには欲しいものです。
別のいい方で書くと、
ジムで筋トレを続けて何時間出来ますか?
姿勢で必要な筋肉は、朝から夜まで立ち続けることが当たり前にできたり、歩くときに脚の筋肉を意識する必要はない様に、当たり前に使うことの出来る筋肉。
なので、やるべきは筋トレ以上に筋肉を無意識下でも使えるように、普段から使う事。
100%で1分頑張って意識するよりも、1%を1時間続けた方がカラダと頭には覚えやすいので、まずは続けられるぐらいにやる事を簡単にするのがコツです。
■まとめ
大事なのは筋肉。みたいな終わり方になりそうですが、そんなことはありません。
大事なのは様々なバランス。
筋肉と骨格をバランスよく使い。どちらにも負担が大きくならない様にしないと長時間姿勢を保つことが出来ません。
筋肉も前後左右のバランスや柔軟性など、実は色々なバランスを考えていかないといけません。
面倒くさいからこそ、姿勢を保つことが出来るとカラダだけでなく、色々な恩恵にあずかれます。
その為にも、まずはこの面倒くさい「カラダの知識」を最低限覚えていかないといけません。別に健康オタクになれとか医学関係者と同等の知識をというわけではありませんので、上記図の背骨のあり方だけでも覚えていってください。
もし、これ以上詳しくなりたい方は解剖学の本を買われるのをお勧め致します。(詳しくなれば脚を組むのが悪いのではなく、そもそも姿勢が良い人は脚を組むことが構造的に出来ない。←この意味も分かりますよ)
■おまけ
(最後に整体と姿勢の関係について)
おまけぐらいですので、読み飛ばしOKです。
姿勢を良くするなら「整体」というイメージが作られてから、整体で姿勢改善!という方も増えてきました。
その中で実際に「改善して姿勢が良くなった」という人がどれぐらいだと思いますか?
めちゃくちゃ少ないのが実態です。
もしも、「なぜ?」と思われた方はもう一度この記事を読み直してみてください。理由は全て記事の中にあります。
姿勢を改善するなら、メインは自分、整体はあくまでも補助的な感じで「通う」ではなく「使って」ください。
体が姿勢を正すことが難しくなるぐらいに固くなっていたり、疲れが出ている時に整体を受けたり、正しい状態になっているかのチェックに整体を受けて正しい位置を確認したりすることに、ぜひ使ってください。
一番最悪なのは通ってれば姿勢が良くなると思う事。この結末は通ってるうちに良くなっても通わなくなった瞬間に戻るよ。というオチがついてきます。
そうならない為にも、整体は通わずに使ってください。通うのは必要と感じた時だけにしてくださいね。