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ガチガチな肩でも、柔らかい肩こりでも辛さは同じ?

2023/11/04

肩がガチガチに固まっていると酷い肩こりと思いますし、肩が柔らかければそれだけで「肩こりも無く健康的」と思うのが多くの意見ですよね。

 


でも実はそんな事無いのです!

PC肩こり.jpg

 


それには訳があります。


1,肩こりはそもそも自覚的なもの。自覚しなければ肩こりではない
2,柔らかくても肩こりが辛いと思い込めば、体調すら悪くさせるほどの肩こりになる
 

 

 

実際に来られた方の例

 

①岩のように固い肩こりの人が肩こりを全く自覚していない方もいらっ しゃいました。
その方の悩みは、全身の疲れ。以上。
施術で肩を強く押しても、気持ちいい以上の感想も無く、肩の可動域も正常。
肩からの影響で他に問題が出ているところ無し。単純なる疲れでした。


②吐き気もある、頭痛もある、こりが酷すぎて寝られない。という肩こりでお悩みの方。
肩を触診した時点での感想は「えっ、肩柔らかい。コリあるの?」というぐらいに、柔軟性が高く、肩も凄く柔らかい状態でした。
もちろん、カラダに他の影響も自覚も出ておらず、気になるのは肩だけといったものです。


 

↑この2つの例に共通したものがあります。

なんだか見当ついたでしょうか?

 

 




それこそ今回のタイトルの答えでもあります。





「自覚の問題」
もっと簡単に言うと、肩こりを気にしてるかどうか?

 

肩.jpg
 


本当に悩んでる方は、嫌に思われる方もいるかもしれませんが、実際に肩こりの原因で「心因的問題」があります。
コレは頭痛などの病気と診断できるものでも存在し「心の問題」が悪化させている原因になる方もいるのです。



テレビでも、病名が分からず色々な病院を駆け回った結果名医と言われるところで、病気が診断されてそのおかげで良くなったという方の再現VTRがあるぐらいです。
何が原因か分からない為、「私は悪い病気にかかっている。悪化したら死んでしまうんだ」などマイナスの思考ばかり出て、病気を何倍にも悪化させてしまったり、大したことのない痛みでさえ凄い痛みに変えてしまいます。

 

ストレス.jpg

 

ということが肩こりにも当てはまります。
それが自覚の問題です。



話を戻しまして、自覚の問題から先ほどの例を考えてみましょう。

上記②の方が肩こりが気になった原因の真実

 

 

 

 

肩がこった原因はマッサージに行った時に「肩こりすごいですね。これはどうにかしないとまずいですよ」と言われたからでした。


それまで肩こりと言う自覚が無かったらしいですが、肩こりが酷いと言われたことにより、肩こりが気になり始めた。

それが普段からも気になりはじめ、日に日に気になる度合いが増して最終的に、肩こりが酷いと自分で自覚しはじめる。

 

・最初は「肩こりがあるんだ」

・徐々に「肩こりが酷いんだ」「これがこってる状態なんだ」

・気になり始めたら「肩が重い」「コリが気になりすぎる」

・最終的に「気になりすぎて寝れない」「酷くて吐き気がする」

 

という流れが②の人の肩こりの真相でした。

 

 

実際にコレにはまる方は決して少なくありません。

原因は残念ながら、術者側の問題でもあります。

そのため、こってる自覚も無く、カラダに悪い影響も出ていなければ下手なもみほぐし等を受けるのはお勧め致しません。

上手くても、次来させようとして誇張した表現を躊躇無く使う人もいますので、お気を付け下さい。

 

 

この肩こりになった際の解決法

1,「このコリは異常だ」「肩こりのせいで寝れない、吐き気がする」などの誤った情報を取り除くために、正しい知識をつける

2,誇張しない。正しい状態を信頼のおける人から伝えられる(信頼のおける整体師さんがいるといいですね)

3,肩こりの改善法を考えるのではなく、健康的になれる方法を試す(肩こりの為と考えると気になってしまうので、目的を他に移す)

 

 

など方法が使えます。

・誤情報を取り除く

・そもそも肩こりに執着しないようにする

・しっかりケアを続けて、いい状態である事を覚えさせる

 

 

ここまでで誤情報の刷り込みがいかにこわいかがわかりますね。

 

これを踏まえて、①の固いのにこってるけど自覚が無いを考えると、

どんなに固くても気にしなければ「肩こりは無い」と思える。

これが実現可能ですごく良いものに見えてきますよね。

 

 

でも、1点だけ注意。

本当に肩がこっている状態を放置しておくのは健康上あまり良いことではありません。肩がこる以外にも他の悪い事が起こり始める可能性もあります。

手が上げられない/手のしびれ/胸のしびれ/頭痛/首こり などなど

 

 

結局自覚はどうしたらいいのか?

 

ここまでのまとめ

①は自覚の過不足、②は自覚の過剰。

実はどちらも決していいものではありません。

行き過ぎは身体にとって良いことは何もありません。

その為、真に目指したいのは中間の「正しい今の状態を自覚する」です!

 

 

■正しい今の状態とは?


自覚しすぎない程度、でもカラダの状態は把握できているという状態。

・肩はこってるけど、辛さが出るまでのコリではない。

→この状態が分かれば、これ以上こったら辛さが出るからその前にケアをしよう。となる訳です。

 

その為に欲しいのは、正しいを知る事。

その為に出来ることは2つあります。

 

 

正しいを知るために出来ること

1・カラダを思い通りに動かせるようにする

2・信頼のおける人を近くに置く

 

 

 

1・カラダを思い通りに動かせるようにする

これには運動が有効です。カラダを動かすのが得意な方はご自身で運動を習慣化して普段と同じパフォーマンスが出るまでにコントロール出来ればOKです。

難しい方や普段運動をしていないという方は、専門のトレーナーさんにパーソナルトレーニングをお願いして、まずは自分が出来るパフォーマンスをしっていくというのも方法の一つになります。

※注意点:個人でやってるパーソナルトレーナーさんを選ぶと失敗が少ないです。(個人でやれているという実績や経験、知識があります。全員ではありませんが、自分のトレーニングを技術で変えたい。という方が個人でやられている場合が多いです。稼ぎたいや仕事でやっている方よりも、良いものが得られやすいです)

 

 

2・信頼のおける人を近くに置く

自分で見れる限界がどうしてもあります。自分の状態把握が苦手な方もいらっしゃいます。

それを補ってくれる信頼のおける人(トレーナー、整体師などの施術家など)を普段の移動圏内に1人以上は欲しい所です。

定期的に今の状態を教えてくれる。施術家ならばメンテナンスでいい状態に戻してもらうことが出来れば、正しい状態を長い期間維持しやすくなります。

注意点:トレーナー、施術家なら誰でも良い訳ではなく。信頼のおける(真実を教えてくれる)人を選んでください。お金儲けになると真実を語るよりも、いかに悪い状態なのかを伝えた方が「早く次来なきゃ」になりやすく、売上に繋げなければいけないチェーン店はお勧めしにくいです。

 

 

探すのは大変ですが、1回見つかれば今の状態を少しでも把握しやすくなります。あとは少しでも自分でいい状態を把握できるような事を一つでもしれれば尚更キープしやすくなります。

もしも信頼のおける人が、移動や辞めるなどされていなくなった時も自分で少しでも維持する方法がわかってれば、次を探すまでに頑張れますよね。

DSCF5222 ベッド斜め.jpg

 

 

最終的な理想


・自分の状態を正しく把握できる(偏り過ぎなければ、雑な把握で十分です)

・カラダへの興味をもち、自分に合うケア方法などをいくつか知っていて実践もしている。(セルフケア)

・カラダを維持するために運動を定期的にしている(長期的にみると必須)

・いざとなった時に駆け込める場所がある(整体やトレーニングジムなど)

 

 

以上になります。

一番怖いのは自分のカラダに興味がなく完全放置。または技術も知識もテキトーな人への依存や丸投げ状態。いい人ならいいですが、搾取されたり、知らないままに身体を壊される危険性があるのを重々に考えてみてください。

 

過剰も過不足も危険です。本当の適当を目指せるといいですね。

つるまる整体でした!